今回はデヴィッド・ビアンキさん著の「お父さんが教える 13歳からの金融入門」を紹介します。
著者について
デヴィッド・ビアンキ
タフツ大学で経済学の学位取得。ボストンカレッジ法科大学院修了。フロリダ州マイアミのStewart Tilghman Fox Bianchi&Cain弁護士事務所で、36年にわたり弁護士を務める。2013年、『ベスト・ロイヤーズ』誌によりマイアミ地区の「ロイヤー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。
本書から学べること
本書は著者であるデヴィッド・ビアンキさんが13歳の息子であるトレントくんに宛てて書いた本です。
それだけあって金融知識がなくても抵抗なく読み進められます。
書かれていることは主におカネと投資と株式について。
昨今日本では老後2000万円問題などで資産形成こと投資に注目が集まっています。
これから投資をはじめたいと考えている方にはぜひ読んでいただきたい1冊です。
「おカネ」について
世の中何をするにも「おカネ」がないと始まりません。
生まれてから死ぬまでお金からは逃れられないのが現実です。
しかし悲観的に思うことはないです。
稼ぎ方や出費を抑える術を学んでいけば自然とお金ともうまく付き合えるようになります。
自分が稼げる収入の範囲で生きていかなければならない。きちんと貯めて、出費をなるたけ抑えられるような大人にならなくちゃいけない。
ということです。
本書ではさまざまなお金の稼ぎ方やお金の成り立ちについてわかりやすく解説してくれています。
株式投資はかっこいい
日本だとまだまだ株式投資への必要性を感じていない方が多いです。
米国では株式投資は当たり前のように受け入れられています。
米連邦準備制度理事会(FRB)によると、米国の個人の金融資産は、2021年6月末時点で約113兆ドル(1京2,800兆円)にのぼります。
20年間で米国は約3倍に増えましたが、同じ期間での日本は1.4倍です。
この差は日本は米国に比べて株式投資への比率が低いことで生まれています。
それでは株式とはどういう仕組みになっているのでしょうか。
本書では株式の基本の「き」からわかりやすく解説してくれています。
金利と複利のカラクリ
金利というと銀行預金の金利が思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
日本はゼロ金利政策のもと、0.001%と超低金利になっております。
なので金利が儲かるというイメージがない方がほとんどです。
しかし、金利が1%になると話は変わってきます。
例えば年利1%で100万円を預けた場合、どれだけ儲かるでしょうか。
答えは1万円です。1年で預けているだけで貯まるので大きな金額です。
金利のすごいところは単利ではなく複利であるところです。
次年度の金利を計算するときは101万円の年利1%となります。
本書ではこの金利の仕組みと複利のすごさをわかりやすく解説してくれています。
まとめ
本書はとにかく読みやすかったです。
かわいいイラストとともに平易な文章で説明してくれています。
これからおカネについて学びたい人も、再度基礎から学び直したい人もおすすめの一冊です。
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