今回はジェニファー・アーカーさん著の「ユーモアは最強の武器である」を紹介します。
著者について
ジェニファー・アーカー
スタンフォード大学ビジネススクールのゼネラル・アトランティック・プロフェッサーで行動心理学者。目的と意義が個人の選択に及ぼす影響や、テクノロジーが人間の幸福や企業の成長にプラスの影響をもたらす可能性に関する研究の第一人者。
博士の研究は『エコノミスト』『ニューヨーク・タイムズ』『ウォールストリート・ジャーナル』『アトランティック』『サイエンス』などの主要紙誌でも紹介されている。
本書から学べること
ビジネスは真面目な場でないといけない。
そのように考えている方は多いのではないでしょうか。
ましてやジョークを飛ばすなんて絶対にできない。
しかし、ユーモアを入れるだけで仕事の効率も人間関係もすべてうまくいきます。
本書は科学的な見地からユーモアがもたらす効能を紹介しております。
信頼しやすくなる
一緒に笑うことで信頼関係が構築できます。
これは科学的にも実証されており、笑うと「信頼ホルモン」とも呼ばれる「オキシトシン」が分泌されます。
オキシトシンは脳が感情的な結びつきを生み出す作用があり、信頼関係の構築に役立ちます。
NG集を観た人たちは自然のドキュメンタリー番組を観た人たちに比べて、相手に伝えた個人情報の量が有意に多かったことが明らかになった。さらに、参加者たちがペアで会話する様子を観察したところ、NG集を観たペアたちのほうが、自然番組を観たペアたちよりも、30%ほど親しげに見えることがわかった。
83ページ
ユーモアは人間関係を築く潤滑油になります。
頭の回転がはやくなる
「ドゥンカーのロウソク問題」を用いた認知能力テストがあります。
ロウソク1本、数個の画びょうが入った紙の箱、マッチを配布する。
そのものだけを使って壁にロウソクを固定し点火すること。
このテストを行った際に正解を導き出せない大人が多いです。
なぜかというと大人の脳は機能的固着が邪魔をしているからです。
機能的固着とは「大人の世界を支配している決まりごと」のことです。
例えば「コップは水を飲むためのものでないといけない」「椅子は座るためのものでなければいけない」などです。
ユーモアのあるビデオを観た人たちのほうが正解にたどり着いた人数が2倍も多かった。笑ったことで機能的固着を克服しやすくなり、新たなつながりや連想を思いつきやすくなった。
90ページ
笑うことで固定観念にとらわれず、発想力豊かに問題に対処できるようになります。
ストレスに対処できる
笑うことで不安やうつ病のリスクを増大させるコルチゾール値を抑えることができます。
さまざまなユーモアのスキルを学んだグループの人たちは、うつ状態の症状が減って、ストレスが和らぎ、ポジティブな感情がネガティブな感情よりも増えたと報告した。
99ページ
仕事によるストレスは世界各国でますます深刻になってます。
笑いを日常に取り入れることでストレス緩和ができます。
まとめ
ジョークを飛ばして生きていこう。
特に仕事の場ではまじめになりすぎていて思考が膠着状態。
ユーモアが人生を好転させる鍵になると思いました。
本書を読んで興味を持った方は是非読んでみてください。
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