今回は百田 尚樹さん著の「海賊とよばれた男」を紹介します。
※ネタバレありです。
著者について
百田 尚樹
日本の放送作家、小説家。代表作に『永遠の0』(2006年)や『海賊と呼ばれた男』(2013年)、『影法師』(2010年)などがある。第30回吉川英治文学新人賞候補。
本書のあらすじ
日本は戦争に負けた。
これから日本は一体どうなってしまうのか。
国土と国民は米英によって支配され、日本国は完全に乗っ取られてしまうのだろうか。
いや違う。日本人がいるかぎり、日本人の想いがあるかぎり、日本が滅ぶはずがない。
日本の復興のため石油の元売りをする。
世界の石油メジャーの圧力はすごい、ましてや敗戦国の日本においてはなおさらである。
しかし自分がやらなくて誰がやる。
熱い男の生き様がいまはじまる。
本書の感想
主人公である国岡鐵造のモデルは出光興産の創業者である出光佐三。
出光興産といえば老舗のガソスタ。
そんな身近な会社の創業者がモデルということで妙にストーリーにリアルを感じた。
周りを取り巻く国岡商店の社員や日田重太郎(この方も実在します)などの協力者の存在もストーリーに深みを与えている。
世界の石油メジャーや石油配給統制会社(石統)との戦いには胸を熱くさせられた。
何よりも大切にすべきは会社の利益ではなく、日本国、そして自分のもとで働く社員(家族)がどうあるか。
自分の一挙手一投足に信念をもって動く主人公の姿は爽快であるとともに貴重な学びになりました。
迷える社会人必読の一冊。
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