「やりたいことは「副業」で実現しなさい」|ライスワークからライフワークへ

今回は下釜 創さん著の「やりたいことは「副業」で実現しなさい」を紹介します。

著者について

下釜 創

真ん中副業研究所所長、エグゼクティブコーチ、Growth Rings株式会社代表取締役。
1986年、長崎県生まれ。東京農工大学工学部化学システム工学科卒。

本書から学べること

いまの仕事に力がはいらない。

不満があるわけではないが、なぜか乗り気になれない。

そんな方に読んでほしい本です。

副業というと「せどり」や「投資」のイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

本書では自己実現のひとつとして副業をとらえています。

やりたいことは副業で実現する

本業と副業の違いはなんでしょうか。

同じように汗をかいてお金を稼ぐことには変わりありません。

しかし、本業でやりたいこと、自分の得意なことに携われている人はほんの一握りでしょう。

ほとんどの人は生活のために就職したにすぎないのではないかと思います。

本書では、「やりたい」ことを縦軸に、「収益性」を横軸にして、本業と副業の違いを4つのマトリックスで示しております。

その中で副業にすべきは「やりたい」が高く、かつ「収益性」も高いフィールドにあります。

これを「ライフワーク」と呼びます。

本業は「やりたい」は低く、「収益性」は高いフィールドにあります。

これを「ライスワーク」と呼びます。

私が提案しているのは、お金や収入が得られるだけではなく、心のど真ん中が満たされる、本当にやりたいことを、やりがいを感じながら続けられる副業です。(中略)

お金・収入×深いやりがい=長く続けられる副業の理想系なのです。

 6ページ

今すぐ「ライフワーク」について真剣に考えて自己実現に向かって努力していこうと思いました。

副業をはじめると本業のパフォーマンスがあがる

副業と本業の二足の草鞋は難しいと考えられる方が多いのではないでしょうか。

しかし、実際は副業をすることで本業のパフォーマンスがあがるのです。

本書では副業が本業にあたえる3つのメリットを紹介しています。

1つ目は、メンタル面でのメリットです。

自分には本業以外にも副業があるからという安心感が心にゆとりを生みます。肩の力が抜け、失敗を恐れることなく心置きなく本業に打ち込めます。

2つ目は、タイムマネジメント面でのメリットです。

本業だけでなく、副業にも時間を割く必要がでてくると自然とタイムマネジメント力がついてきます。無駄にだらだらと職場に残らなくなり、今すべきことに時間を使えるようになります。

3つ目は、人脈面でのメリットです。

本業では出会えないような副業ならではの人脈が自然とついてきます。また副業が自分のやりたいことであれば、その人脈も充実するものでしょう。

副業で人生の円を大きくする

円の大きさはその人の人生の幸福度を表しています。

ほとんどのひとがプライベートと仕事(本業)で円を埋めていることでしょう。

しかし、そこに副業が入ってくると、好循環が生まれます。

副業が加わることで人生のキャパシティは広がり、「人生の円」をその分だけ大きくできる可能性が出てきます。(中略)

副業を始めると、本業がより充実するシナジー効果があります。

36ページ

副業という領域を作ることで、仕事でもプライベートでもない自分を確立することができ、その居場所があるというだけで、ストレスの軽減効果があるでしょう。

まとめ

一つの会社で勤め上げるという日本古来の風習はもうなくなろうとしております。

なくなろうとしているというよりは、限界を迎えようとしていると言った方が正しいかもしれません。

本書で述べられているように「やりたい」ことや「得意とする」ことを本業にするのは難しいでしょう。

就活や転職も時の運で、たまたまその企業に雇われ、その職種で働いてきて、経験値が積み上がっているだけで、その仕事が自分に向いているのかどうか、それはわかりません。

「自分は人生を通して社会とどう関わりたいのか」

答えを見つけるのは容易くはないです。

しかし、それを自身に問い続けた先にきっと明るい未来が待っているのだと思います。


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