こんにちは!
ゆうです。
今回は「News Diet」を紹介します。
本書は2021年2月に出版され、40以上の言語に翻訳出版されてます。
累計発行部数はなんと300万部を超えております。
著者であるロルフ・ドベリさんは、日本でも翻訳出版されベストセラーとなった『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』の著者でもあります。
全世界でベストセラーを連発している大物作家です。
本書はこんな方におすすめ!!
- 読まないといけないニュースが多いと感じている人
- 最新のニュースに追いつけないと引け目を感じてしまう人
- ニュースが何より重要だと考えている人
それではさっそく書評していきたいと思います!
News Diet から学べること
あなたは月にどのくらいのニュースに触れる機会がありますか?
意識していなくてもネット、テレビ、新聞と身の回りにはニュースが蔓延っています。
特に社会人になってから時事を知っていないと恥ずかしいとお考えの方が多いのではないでしょうか。
本書を読むことでその考えがひっくり返ります。
え、もうニュースを追っていく必要はないの?
はい、そうなんです!
今購読しているニュースサイトも新聞もすべて解約してしまいましょう!
本書を理解すればニュースに苛まれる日々にお別れを告げられるでしょう!
ニュースはあなたとは無関係
あなたにとって重大なニュースは何でしょうか。
他国の自然災害による甚大な被害や政権交代、
はたまた有名人の熱愛・不倫報道など日々のニュースはさまざまです。
その中で、生活を変容させるニュースはどれだけあったでしょうか。
おそらくほとんどないでしょう。
仮に芸能人の不倫報道に思いを馳せ、不倫された方に感情移入したとしても、あなたの人生には1ミリも影響を与えません。
ニュースを読み、理解し、感情移入までの一連の動作分、あなたは脳を消費しています。
これは脳の無駄使いでしかありません。
多くの人は脳は万能で情報を無限に消費ができると勘違いしています。
そんなことはありません。
ニュースを消費した分だけ脳の稼働域は狭まっていきます。
脳がどうでもいいニュースで溢れかえってしまわないよう気をつけましょう。
ニュースは能力の輪の外にある
能力の輪とは、自分が精通しているものごとの輪のことです。
世界的に有名な投資家であるウォーレン・バフェットは、こんな人生訓を持っています。
「自分の能力の輪を知り、その中にとどまること。輪の大きさはそれほど大事ではない。大事なのは輪の境界がどこにあるかをきちんと把握することだ」。
ほとんどの人が輪の範囲外のこともこなそうとしているのではないでしょうか。
ウォーレン・バフェット然り、世の中で成功している人は専門分野に長けています。
どんな時代も「広く浅い知識」ではなく、「深く狭い知識」が求められます。
ニュースを消費する際も同様で、自分の専門分野以外の情報に振り回される必要はありません。
それらの情報は社交の際のお飾り程度にしかなりません。
能力の輪の範囲を意識し、ニュース消費の線引きをしっかり行うことで、今よりも効率的に専門性を高められるでしょう。
ニュースは時間の無駄である
ニュースを消費することは無駄を生じさせます。
まずニュースを消費すること自体に時間がかかります。
つぎにニュースに注意を集中させたあと、元の状態に意識を戻すのに時間がかかります。
これは「切り替えコスト」とも呼ばれております。
最後にニュースで得た情報が頭のなかで整理されクリアになるまでの時間です。
クリアになるまでは他の思考を遮る可能性があります。
本書ではムンバイで起きた残虐なテロリストのニュースをインドの全人口である10億人が見たと仮定した際に、どれだけの時間が失われるかを解説しています。
10億人が1時間ずつニュースに気を逸らされたとすると、無駄になった時間は合計10億時間にものぼる。年数に換算すると10万年以上だ。人間の平均寿命の世界平均は、66歳である。つまり経済的な観点から見ると、ニュースの消費によって2,000人分の一生分の時間が浪費されたことになる。
News Diet 90ページ
もちろん当時のインドの人たちにとっては関心の高いニュースだと思いますが、ニュースを消費することで多くの時間が失われてしまっているのもまた事実です。
自分とはおよそ関わり合いのないニュースは見ないようにしましょう。
その分できた時間を別のことに使った方が有意義になるはずです。
News Diet を読んだ感想
本書を手に取る前は、本ばかりを読んでおり、テレビや新聞のニュースに疎く、社会人経験も2桁にのろうとしている今、そんなんでいいのかと思っていました。
そんな時に見つけたのが本書でした。
News Dietっというだけあり、各章でニュース遮断のメリットをうたっており、本しか読まない自分としてはある意味読み心地がよかったです。
情報収集も勉強のうちだと思いますし、まったく無意味な情報などないと思いますが、人間の能力は限られており、何かを選択することは何かをあきらめることであると改めて痛感しました。
本記事を読んで少しでも気になった方は是非本書を読んでみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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