今回はリンダ・グラットンさん、アンドリュー・スコットさん著の「LIFE SHIFT」を紹介します。
著者について
リング・グラットン
イギリスの組織論学者、 コンサルタント、ロンドン・ビジネス・スクールの管理経営学教授及び彼女自身の組織行動論(英語版)上の実績で有名なHot Spots Movementの創業者である。
アンドリュー・スコット
英国予算責任局の諮問委員会、内閣府名誉委員会(科学および技術)、長寿フォーラムの共同創設者、英国政府の長寿理事会および日本に関するWEF評議会のメンバー、ならびにスタンフォード大学長寿センターのコンサルティング学者。
本書から学べること
100年以上生きる時代が到来しようとしています。
それは一見いいことのように思うが、今までの世代をモデルに生きる時代の終焉を意味しています。
長寿化を「長寿という贈り物」にするためには、個人が変わる必要があります。
世界の変化のペースは年々早くなってきており、それに対応しなくてはならないということです。
本書では「変化」に対応するための処世術を紹介しています。
過去のモデルは役にたたない
わたしは30代前半です。
親世代は終身雇用と年功序列が当たり前の時代でした。
「教育→仕事→引退」という流れが出来上がっており、国の年金制度も機能してました。
しかし、それは今までのモデルです。
ご存じのとおり高度経済成長期のような体力は企業にありません。
終身雇用は崩壊してます。
また年金制度についてもここ数十年で勤労者人口に対する引退者人口の割合は2倍以上に跳ね上がると見通しです。
そこに長寿化の波が押し寄せようとしています。
常に変化するということ
本書では生涯を通して「変身」を続ける覚悟をもたなくてはならないといいます。
これからの数十年で、労働市場に存在する職種は大きく入れ替わる。古い職種が消滅し、新しい職種が出現するのだ。ほぼすべての職がロボットと人工知能によって代替されるか補完されるからだ。
LIFE SHIFT 23ページ
現職のスキルを磨くだけでは足りないということです。
新たなスキルの習得や学び直しに投資し、いつでも変身できる用意をしましょう。
人生はマルチステージ化する
100年ライフにおいて「教育→仕事→引退」という3ステージだけではあまりに過酷です。
仕事のステージを長くする以外方法がないからです。
しかし、まだこの3ステージに固執して生きている人も多いのではないでしょうか。
そこで本書ではマルチステージという考え方を提案しています。
たとえば生涯に二つ、もしくは三つのキャリアを持つようになる。まず金銭面を最も重視して長時間労働を行い、次は、家庭とのバランスを優先させたり、社会への貢献を軸に生活を組み立てたりする。
LIFE SHIFT 25ページ
寿命が伸びるからこそ、その時々でメリハリをつけて生きることができます。
まとめ
「100年ライフ」はただ寿命が伸びるだけではないです。
この長寿という贈り物を最大限楽しむためにはどうすればいいのか。
またどうすれば生き抜くことができるのか。
そのヒントが本書には詰まっています。
「100年ライフ」の生き方をもっと詳しく知りたい方は本書を手に取ってみてください。
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