今回は「今日もていねいに。」を紹介します。
この本を手に取ったのは大学生の時でした。
働きはじめてからも時々読みたくなる私の人生のバイブルです。
今日もていねいに。
本書は2012年2月に発売されました。
著者は『暮しの手帖』編集長で「COW BOOKS」代表の松浦弥太郎さんです。
今日もていねいに。から学べること。
毎日をていねいに愛しむ、そんな松浦弥太郎さんの内面が伝わってくる作品でした。
何気なく過ごしている日常に心地よい風を吹かせたいという方におすすめです。
心地よいリズムでゴールを目指す
何か物事を進めるときに心地良いリズムで行いたいと著者はいいます。
著者にとってのリズムは1・2・3だとのことですが、人によっては1・2・3・4だったり、1・2だったりするのではないでしょうか。
仕事でしたら1回で片付くことのほうが少ないでしょうし、リズムを作っておくとスムーズに物事が進められ、区切りをつけるからこそ成果も大きく感じられる気がします。
生かしどころのある約束
「約束」といえば、人として決して破ってはいけないものであるという感覚を持っていますがそれ以上に考える余地はないと思ってました。
みなさんもそうではないでしょうか。
本書では約束の「生かしどころ」が大切だといいます。
例えば、仕事上の契約で力関係がある場合、一方に無理強いをし、力の強いほうが有利な契約をしてしまうことは往々にしてあるでしょう。
しかし、それは本末転倒で力関係が逆転した場合には、すぐに契約を打ち切られたりしてしまうでしょう。
これは家族や友人との約束でも一緒です。
逃げ場がない約束ほど、お互いの関係を傷つけるものはないと思います。
「約束」をするときにそこまで気を回せているか、今一度考えたいです。
増やすのではなく減らしていく、引き算でくらす
何も考えず、欲しいものをいくらでも消費できてしまうのが今の世の中でしょう。
ショッピングに出かけて少しでも気になる服があれば安価だし、試しに買ってみるのはいいかもという理由で、ついつい物は増えていきがちです。
これは人間関係にも言えると思います。恋人との出会い方であれば、昔は職場や友人の紹介などが主流でしたが、今ではマッチングアプリや婚活など多様にあり、どれも敷居が低いです。
物も人も増やしやすい世の中ですが、自分の体は増やせません。
本当に価値のあるものだけに自分の心と体を使えるように、日々減らしていく姿勢が本書では大切だと謳っております。
今日もていねいに。を読んだ感想
「今日もていねいに。 から学べること」で紹介したもの以外にも本書にはたくさんのアイデアが詰まっております。
読み終わる頃には、いつもと変わらない日常ではなく、いつも通りに過ごせる日常だからこそ、素晴らしいと感じさせてくれます。
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