【書評】生き方 人間として一番大切なこと|稲盛さんの生き方から学ぼう

今回は「生き方 人間として一番大切なこと」を紹介します。

混迷の時代だからこそ「生き方」という一本の杭を打ち込むべし

本書は京セラの創業者でJAL再生の立役者である稲盛和夫さんが波乱万丈の人生で見出した「生き方」を説いてくれている本です。

さっそく書評していきましょう!

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生き方 人間として一番大切なこと [ 稲盛和夫 ]
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稲盛 和夫さんってどんな人?

本書の書評に入る前に、稲盛さんとはどんな人物なのか、簡単に紹介したいと思います。

冒頭でも書きました通り、稲盛さんは京セラの創業者で、JAL再生の立役者です。

どちらも超がつくほどの有名な企業ですね!

さらに、第二電電、現KDDIの設立者でもあります。

これだけ輝かしい経歴を持っているので、さぞかしめぐまれた人生を歩んできたんだなとお思いの方も多いでしょう。

実はそうではなく、本書にも書かれていますが稲盛さん自身ものすごい苦労人だったようです。

  • 若い頃に辛い結核にあい、まともに学校に行けないくらいの状態に
  • 大学受験も希望校に入れず、地元の新設大学に進学
  • 卒業後、時代は就職氷河期の真っ只中、就職試験を受けては落ちるを繰り返す
  • 何とか入った就職先は明日つぶれてもおかしくないオンボロ会社

これだけの逆境をどのように乗り越え、そしてどのような「生き方」を見出したのでしょうか。

ゆう
ゆう

そんな「生き方」の中から本記事では3つの考え方を取り上げます!

生き方 人間として一番大切なこと から学べること

生きるとは魂を磨いていくこと

稲盛さんは「この世へ何をしにきたのか」と問われたら迷わず

生まれたときより少しでもましな人間になるため

と答えるそうです。

多くの人は「この世へ何をしにきたのか」と問われたら

おそらく地位や財産、名誉を思い浮かべるのではないでしょうか。

稲盛さんは立身出世を望むことも生きるエネルギーであるとして、否定はしていません。

しかし、そういったものは現世限りで、あの世へは持っていけないといいます。

そしてあの世に持っていける滅びないものがあるとすれば、それは「魂」であるといいます。

そしてこの考え方が、あらゆる逆境を跳ね除けるのに役立つわけです。

生きていくことは苦しいことのほうが多いものです。ときに、なぜ自分だけがこんな苦労をするのかと神や仏を恨みたくなることもあるでしょう。しかし、そのような苦しき世だからこそ、その魂を磨くための試練だと考える必要があるのです。労苦とは、おのれの人間性を鍛えるための絶好のチャンスなのです。

生き方 人間として一番大切なこと 16ページ

自分に降りかかる試練に嫌気がさしたときこそ、このような考え方があれば乗り越えられそうですね。

常に内省し人格を磨き続けること

それでは魂を磨くとは具体的にどういうことなのでしょうか。

稲盛さんは人格に重きを置いています。

人格というと、その人の性格を指すことが多いですが、稲盛さんは人格を「性格+哲学」で表せると定義しています。

そして先天性が強い「性格」よりも後天性が強い「哲学」のほうに特に重きを置いています。

「哲学」を磨く?よくわかんない?

という声が聞こえてきそうですね。

稲盛さんがいう「哲学」とは「人間として正しいかどうか」という単純なものです。

具体的には、嘘をつかない、正直であること、人をだまさない、欲張らないことなどです。

どうでしょうか?

今日からでも実践できそうなものばかりですね。

稲盛さんは京セラを立ち上げたとき、経営については素人だったようです。

知識も経験もない分、何ができるかを考え抜いた末に、とにかく人間として正しいことをしようと心に決めたそうです。

そのブレない軸を持ち続けたからこそ、事業を成功に導くことができたと語っています。

運命は自分の心次第

稲盛さんは若い頃、辛い結核を患ったり大学受験に失敗したりと苦労することが多かったそうです。

就職の際も不景気の真っ只中、縁故がないとまともに就職するのは難しかったようです。

そんな中でも大学教授の紹介でやっとのこと就職できた先は京都の碍子製造メーカー。

メーカーというと響きがいいですが、内実は給料の遅配は当たり前の明日つぶれてもおかしくないオンボロ会社だったようで、毎日のように同僚が一人二人と辞めていき、いつの間にか稲盛さんだけになってしまったそうです。

ゆう
ゆう

自分がこんな境遇だったら運命を呪ってやけっぱちになってしまいますね。。

しかし、稲盛さんはその逆でこれ以上自分の境遇を呪ってもしょうがないと気持ちを180度変え、研究にのめり込むようになったとのことです。

そしてそれが功を奏したのか、上司の評判はぐんぐんあがり、その期待に応えるようにますます仕事に熱中していき、ついにはブラウン管に使用するファインセラミック材料を日本ではじめて合成、開発することに成功したのです。

この時に身につけた技術や実績がもとになって、あの京セラを起こすことになったそうです。

これらの紆余曲折をを通して稲盛さんは「自分に起こるすべてのことは、自分がつくり出している」という根本原理を再認識し、はじめて腹落ちしたといいます。

運命と自分の心のあり方はイコールということですね。

もし今自分の人生は不運続きで嫌気がさしているという人は、稲盛さんを見習って吹っ切れてみましょう。

きっと素敵な未来が訪れるはずです!

生き方 人間として一番大切なこと まとめ

本書では今回の記事で紹介した以上にたくさんの「生き方」が詰まってます。

稲盛さんの「生き方」をもっと知りたいという人は、ぜひ本書を手に取ってみてください!

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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